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2024.05.31社員インタビュー

社内随一の技術力を持つWebアプリケーション開発のエキスパートが語る、型にはまらない仕事観とは。

ちゅらデータで中核を担う社員の仕事観、キャリア観にフォーカスを当てるインタビューシリーズ。今回ご紹介するのは、Webアプリケーションエンジニアとして活躍されているhoto(Yuki Ishikawa)さんです。社内でも最強の実装力を持つエンジニアと名高いhotoさんの仕事感についてお伺いしました。

技術が好きで、新しいことに挑戦し続けたい性分。

ちゅらデータは、お客様のデータにまつわるあらゆる課題を解決するための業務を行っていますが、その周辺ではWebアプリケーションの開発ニーズが多々あります。例を挙げますと、データ基盤を扱うためのWebアプリケーションだったり、データを可視化して意思決定に役立てるためのBIダッシュボードツール等です。そのような開発プロジェクトにおいて、自分は技術選定をしたり、アプリケーションの設計を行うリード役を担うことが多いです。
また、ちゅらデータには技術的専門性によって分けられた「ギルド」と呼ばれるグループがあり、自分はWeb開発を専門とするギルドを取りまとめていたりします。

▼ちゅらデータの「ギルド」に関する参考記事
ちゅらデータの技術力とカルチャーを支える「ギルド制度」について

10代の頃からずっとパソコンで遊んでいて、大学でも情報科学を専攻していました。漠然と「自分はコンピュータを扱う仕事しかできない」と思っていました。
新卒入社でWebサービスを開発している企業に勤めたのですが、学生時代も含めますと10年以上Web開発をやって、ちょっとWeb開発に飽きてきちゃいました(苦笑)。

そこで当時話題になっていた機械学習をやってみようかと考えていた矢先に、知り合いだった真嘉比 (現・ちゅらデータ代表) から「地元・沖縄に会社を作る」という話を聞いて、これは面白そうだということでちゅらデータの創業間もない頃に入社することになりました。

いえ、当時のちゅらデータはまだデータサイエンティストを中心とした小さな組織でしたので、データ分析案件をメインにやっていて、私も「データアナリスト」の肩書でお仕事させてもらっていました。その過程で、統計学やディープラーニングなど、データサイエンスにまつわる多くのことを学び、キャッチアップしていきました。正直大変でしたけど、新しいことに挑戦できる日々は刺激的でした。

一方で、会社が軌道に乗って事業やサービスの幅が広がったことで、Web開発の必要性も徐々に増しました。とはいえ、周りの社員はデータ分析のスキルに長けた人たちばかりで、Web開発そのものは専門外です。そこで結局私が呼ばれるわけです(苦笑)
「Webに飽きた」といって転職してきたのに、回り回って今でもWebアプリケーション開発をやっています。

受託開発だからこそ得られる技術的成長速度や達成感が自分のスタイルに合っている。

私が初めてプロジェクトマネージャーを務めたお仕事ですが、工場の製造ラインを機械学習を用いて自動で改善する仕組みを作りました。今で言うところの MLOps ですね。PyCon JP 2021 に登壇した際に詳しくお話させてもらった資料がありますので良かったらご参照ください

▼Python をフル活用した工場への AI 導入 & データ活用基盤構築事例

その他でいいますと、自動運転のアルゴリズムを深層強化学習で構築するプロジェクトが印象に残っています。作成したモデルをシミュレータで検証しながらモデル改善を行うのですが、そのモデルにはチームメンバーが「マキコ」という名前をつけていて、「マキコ!右だ!曲がれーっ!!」などと応援しながらモデル改善をするのがとても楽しかったです。

あと、最近だと生成AIやRAGに関するプロジェクトをずっとやっていて、今この分野はものすごい速度で日々進化し続けていますので、その流れにどれだけ早く適応できるかが試される毎日は、かなりエキサイティングです。

自分としては受託開発というところに相性の良さを感じています。Webアプリケーションエンジニアは、自社開発するプロダクトやサービスを育てていきたいという方が比較的多い傾向にあるんじゃないかと思うんですが、受託開発ですと半年くらいのスパンで違うプロジェクトを担当したりすることがあります。
当然扱う技術もこれまでとは変わったりしますし、今まで積み上げてきた自分のセオリーが突然通用しなくなる場面に出くわしたりもします。そのために、絶えず技術的なキャッチアップを自分に課すことになりますので、否が応でも技術力が鍛えられていくんです。

人によってはこういう環境を苦手にする人もいるかもしれませんが、自分にはこれが合っている気がします。「飽きない」というのは、自分の中ではかなり重要な要素なのではないかと思います。そのあたりの話題については、過去にちゅらデータのYouTubeでも話していますので、よかったらご覧ください。

技術的に良いものを作ったとしてもお客様が喜んでくれるとは限らない、という点でしょうか。本質的な課題やビジネスモデルを見誤ったり要件定義がうまくできなかったりしますと、モノを作っても結局使われなくなってしまう、というのは自社開発でも受託開発でもよくある話なのではないかと思います。受託開発ではお客様と直接コミュニケーションさせていただくからこそ、よりダイレクトに痛感することが多いです。

「この仕事も是非ちゅらデータさんにお願いしたいんです!」みたいな感じでお仕事を依頼していただけるときですかね。この業界でやっていますと、会社規模では弊社が足元にも及ばないような有名企業と競合したりします。そんな中、ちゃんと我々の強みや仕事ぶりを評価いただき、継続的に仕事を発注頂ける信頼関係が結べたときは、何にも代えがたい喜びがあります

何でもやりたいから、頼られる、壁にも当たる。

はい、2年くらい務めました。
ありがたいことに、創業してから会社は順調に成長していくことができましたので、組織としての基盤を整えていく必要が生じました。当時は「代表・真嘉比とゆかいな仲間たち」のような極めてシンプルな組織構造だったのですが、会社を拡大していくにあたってBoardという組織を創設しようという話が持ち上がりました。その初代のメンバーとして真嘉比に誘ってもらったのがきっかけです。

私は「自分はエンジニアである」と自認しすぎないように気をつけていて、「必要なことは何でもやろう」と日頃から意識しています。そのため、Boardメンバーに誘ってもらったときも、不安はありましたものの、素直に「やってみよう」と思うことができました。

2年間のうちに、社内勉強会の推進、OKR目標管理、採用広報強化、沖縄県外からリモート勤務できる制度の整備などを行いました。

月並みではありますが「経営者視点に触れられた」というのはとても大きな経験でした。「経営者が日々考えていること、考えなければならないこと」は、いち社員として仕事をしているだけでは想像ができないほどたくさんありました。ここで具体的なエピソードが出せなくて恐縮なのですが、会社を、組織を動かしていくというのは極めてパワーが要ることなんだということを実感できたのは大きかったです。

また、リモートワークの制度整備を行ったときは今まで疎かった労務にまつわる法律などにも随分と詳しくなりましたし、会社というものがどういう仕組みで動いているのか実感としてわかるようになりました。社内で起こっている同じ事象も、現場にいるときの視点と会社の中枢にいるときの視点では違って見えるという体験も、やってみなければわからなかったことです。

自分なりに尽力してきたのですが、個人的には「うまくやれない」と思えることが多く、正直限界を感じてしまいました。自分にとっても、会社にとっても良くない状況にはしたくありませんでしたので、無理を言って退任の相談をしました。 受け止めてくれた会社の皆さん、特に後任を快く引き受けてくれた仲間にはとても感謝しています。

自分を限定せずに最適化し続ける。

はい、ちゅらデータへの転職を機に一度沖縄に移住しました。前職時代に結婚はしていましたが、子供はいませんでした。妻の理解があったことと、まだ身が軽いうちに沖縄移住を経験しとくのもいいな、ということで移住を決意するに至ったのですが、沖縄へ発つ数日前に妻の妊娠が判明するというオチが待っていました(苦笑)

これはよく移住者が口を揃えて言うことですが、花粉症に悩まされずに済むのでとても快適でした。しかも自分の場合、愛知県に移り住んだ現在でも症状が出ないんですよね。花粉症に悩まされないとは聞いていましたが、まさか治るとは(笑)。
あと、これも移住者がよく言いますが、住んでみると沖縄の夏はそんなに暑くありません。湿気と日差しの強さは強力ですが、それさえ対策すれば快適です。

やはり子育ての面で身内のサポートが気軽に頼めなかったり、逆に親も孫に会わせてあげられないという点は気になっていましたので、いずれはホームタウンに戻りたい想いはありました。リモートワーク制度を整えたことで、沖縄県外在住のままちゅらデータに転職する人が増えたのですが、逆に沖縄在住の既存社員が県外へ移住することもできるようになったんです。私がその事例の第1号で、自分が作った制度を利用させてもらいました(笑)

自分の信条としては、「自分をWeb屋だと思わない」みたいなのがありますね。もちろんWebアプリケーション開発は得意分野ではあります。だけど、エンジニアというアイデンティティにさえこだわりはなくて、前述のVPoEもそうですが、実は情シスとかもやったりしています。社内外問わず課題解決に貢献できることだったら何でもやってみたいと思うし、やってきた自負があるので、自分で自分を限定しないというこだわりはあります。なので、名乗るときは一応「ソフトウェアエンジニア」と言うようにしています。

これは前回の社員インタビューで山本さんが仰っていたこととまるで同意見になるのですが、代表の真嘉比より面白い経営者はいませんので、真嘉比が作りたい世界を共に作る。を私も成し遂げたいと思っています。

▼データビジネスコンサルタント・山本さんの社員インタビュー
沖縄に憧れ移住を決意。地方で理想のライフスタイルを実現しながら最先端のビジネス課題に向き合うデータビジネスコンサルタント

まずはやっぱり技術が好きな人ですね。
その上で個人的な好みをいいますと、「なんでもやってやるぞ」という気概がある人だと一緒に働いていて楽しいと思います。もちろん、仕事観は人それぞれあってよいと思いますが、そういうタイプの方が「ちゅらデータっぽさ」を体現しやすいかと。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。様々な業界のトップランナーが集いはじめた成長著しいちゅらデータでは、現在仲間を募集しています。自らがワクワクできることを大事にしている方、常識に囚われずに本質的な課題解決に取り組める方、ぜひ一度採用情報をご覧ください。

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