こんにちは、広報の新崎です。進化が著しいLLM(大規模言語モデル)や生成AI技術を活用したプロジェクトが増えているちゅらデータでは、現在機械学習エンジニアを募集しています。今回は、2024年7月に一人目の機械学習エンジニアとして入社され、3ヶ月目を迎える cotarou さんにインタビューをさせていただきました。
ちゅらデータ初の機械学習エンジニアは万能戦士だった
–cotarou さんはちゅらデータで一人目の機械学習エンジニアとしてご入社されていますね。
実は、私がちゅらデータの選考を受けたのは「オープンポジション」という枠でした。
私自身、募集職種の中でどれが適職か決めかねる部分があったので、選考過程で会社と相談しながら適職を決められるこの応募枠はありがたかったです。
採用された場合にはシステムエンジニアなどの既存職種に割り振られることを想定していたのですが、選考を進めていく中で、NLP(自然言語処理)に知見のある私に、機械学習エンジニアという新設ポジションでやってみないかというオファーを頂きました。
そんな流れで無事採用され、気づけば機械学習エンジニアとしてちゅらデータに入社していました(笑)。
–社内で機械学習エンジニアはどのような役割を担われていますか?
機械学習技術そのものを開発し続ける専門職というわけではなく、ちゅらデータの場合、機械学習分野で使われる技術を応用して何らかのプラットフォームに落とし込み、お客様の課題を解決するシステム構築ができることを期待されていると思います。
そのため、他の既存職種と同様に、Webアプリケーションやシステム開発に必要なスキルセットを幅広く持ち合わせていて、なおかつ機械学習の分野で尖った強みをいくつか持っていることが求められていると思います。
私の場合「機械学習エンジニア」の肩書きを頂いていますが、機械学習プロジェクトしかやらないというわけでなく、必要であれば様々なシステム開発にアサインされていくイメージです。
逆に、私が入社する以前から機械学習エンジニアの肩書きはなくても、既存職種で機械学習に知見のあるメンバーが、様々な機械学習エンジニアリングプロジェクトを担当しています。
参考:ちゅらデータが新しく募集を公開した【機械学習エンジニア】について聞いてみました
直近のちゅらデータでは、LLM(大規模言語モデル)を活用したプロジェクトが増えているため、その分野で優位性を持った方が今重宝されているという認識です。
–機械学習エンジニアとしての初仕事はどんなものでしたか?
最初にアサインされたプロジェクトは、データサイエンティストである代表の真嘉比と一緒に進めたプロジェクトで、Databricks のプラットフォームを使って、テキストからSQLに変換してデータ検索を行うシステム開発を行うものです。
そちらは、プラットフォーム構築からデモ制作を行うところまでを担当しました。
そのプロジェクトでは、代表・真嘉比とお客様とのやりとりを間近に見ることができ、クライアントワークの部分でも大変貴重な経験ができて勉強になりました。
–直近ではどんなお仕事をされていますか?
人手が足りないため途中から加わることになったプロジェクトですが、製造業のお客様が扱っている製品の型番管理検索システムの開発に参加させてもらっています。役割としてはバックエンドのAPI開発を担当しており、チーム規模的には4名で動いています。
こちらは機械学習が絡むプロジェクトではないのですが、元のデータの整備を含めてまるっと解決しようと思えば大改修になってしまうので、そこを現状の環境でどうシステム的に解決するかが腕の見せ所みたいなお仕事です。
チャレンジし続けられるちゅらデータとの出会い
–ここからは cotarou さんのパーソナリティに触れていこうと思います。
まずは、これまでのキャリアについて教えてください。
大学を出てから地元札幌のソフトウェア開発会社に就職しました。
その会社というのが、大学の研究室がスピンアウトしてできたような会社で、受託開発を行っていたのですが、よくある「業務系」のシステム開発ではなく、大学の研究室や企業の研究所と一緒に行うような変わったプロジェクトが多かったです。
その現場では、比較的新しい技術に挑戦することができたので私にはとてもフィットしている環境だと感じていました。
当時は、技術的にいろんなことができるメンバーが多く在籍していて、その中で頭角を表すようになるまで辞めないと決めていたので、気づけば新卒入社から十数年が経っていました。
–転職を考えられたきっかけは?
コロナの後、会社の経営方針に変化があり組織規模を大きくし始めた時期がありました。
これまでは少数精鋭で尖った業務をやっている感じでしたが、メンバー的にも仕事内容的にも、かつてのチャレンジングな環境ではなくなってきたと感じていました。
私自身、コロナ禍以後にリモートワークでの働き方が定着していて、「どこでも働ける」感覚を持っていたので、これを機に転職を考えるようになりました。
–初めての転職に不安はありませんでしたか?
先ほど「どこでも働ける」と言っておきながら矛盾するようですが、仰るとおり新卒から長年ひとつの会社だけに在籍していたため転職経験がなく、採用市場の感覚もわからなかったため、転職そのものに高いハードルを感じていました。
そこで、どの企業でもやっていける自信や根拠を持ちたくて、個人開発で実用的なアプリケーション制作プロジェクトを自分に課しました。それが「かな漢字変換システム」です。
アプリケーションの個人開発は今でも私のライフワークとなっています。
–どうしてちゅらデータに?
2023年に沖縄で開催された言語処理学会(NLP2023)で、ちゅらデータがホストを務められていたことで注目していました。
私自身、転職先選びの判断軸として、「新しいことにチャレンジできる環境」「NLP(自然言語処理)に関われる」「リモートで働ける」でしたので、ちゅらデータにはその条件が揃っていました。また、学会活動というのが私の中で大きな決め手のひとつでした。私自身学会活動に関わっていきたい思いがあり、会社が学会に積極的にスポンサードしたり、学会に参加する社員を支援したりしているのが私には大変ありがたい環境だと思いました。
切り開く力で、これまでにないものを
–入社から3ヶ月、率直な感想をお聞かせください。
メンバーの顔ぶれを見ていて感じたことは、前職の環境に比べ、多様な経歴やバックグラウンドを持っているメンバーが多いと感じます。また、尖ったスペシャリストが各分野にいるのも特徴で、特にインフラに強い人が多い印象があります。そういった分野の専門的なことが気軽に尋ねられるので、私にとってとても勉強になる環境です。
コミュニケーションの面でいいますと、ちゅらデータには「島 (※)」という雑談コミュニケーションを目的としたグループがあるのですが、私にはそれが大変助かっています。私は、朝のモーニングアカデミア島に参加しているんですが、そこでご一緒するデータサイエンティストで研究職出身の araki さんとの会話がとても面白くて刺激になっています。また、島では社内で予定されている行事や、新しい決めごとなどのトピックスが話題に上がることもあり、入社したてで右も左もわからない私には有益な情報がたくさん得られます。
※参考:部署でもないギルドでもない「島」と呼ばれるグループについて
–職務を全うするために気をつけていることはありますか?
技術的なこと以前に「心身ともに健康であること」を意識しています。
毎回同じソフトウェアを作っているわけではない以上、初めて直面する問題もあれば、想定通りにはいかないことも多々あります。
だからといって無理をして、仮に調子を崩してしまったら余計にお客様に迷惑がかかります。
納品そのものがゴールではなく、お客様にとってベストなソフトウェアを作るのが目的だと思っており、心身の健康がそれを可能にすると思っています。自分自身はもちろん、一緒に働くメンバーもそうであってほしいですね。
– ちゅらデータで成し遂げたい目標をお聞かせください
短期的な目標としては、各分野にスペシャリストがいるちゅらデータの中で、「この分野といえばこの人!」といったポジションを社内でしっかりと確立していきたいと思っています。長期的な目標としては、自社プロダクトの開発に携わってみたいです。ちゅらデータには既に文章校正AIツールの「ちゅらいと」がありますが、私がやってみたいのは完全にオリジナルな仕組みのプロダクト開発です。仮にニッチな需要だとしても、これまでにないものを作ってみたいですね。
– cotarou さんが考える、ちゅらデータで活躍できる機械学習エンジニアはどのような方だと思われますか?
これは必ずしも機械学習エンジニアに限った話ではないのですが、ちゅらデータという会社では新しいことに挑戦している現場が多いので、教科書通りではないことを求められた場合の応用力が肝心だと思っています。
やったことがないことでもまずは手を動かしてみるチャレンジ精神だったり、知見がない分野でもキャッチアップしながら切り開く行動力を持った方が、この会社にフィットしていると感じています。
– ありがとうございました。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。様々な業界のトップランナーが集いはじめた成長著しいちゅらデータでは、現在仲間を募集しています。自らがワクワクできることを大事にしている方、常識に囚われず本質的な課題解決に取り組める方、ぜひ一度採用情報をご覧ください。
この記事は、AI文章校正ツール「ちゅらいと」で校正されています